【七赤金星】

《七赤金星の象意》
七赤金星は、金属などを表し、季節は秋を表しています。様々の喜びもあります。
この事から、七赤の金星は六白が鉱石そのものを表すのに対し、お金などを表します。
精錬された金属のことを意味し、お金以外にも加工、細工された金属製の器具や道具を意味します。季節の秋は、収穫の秋です。
勿論、その喜びもありますが、目算と違った目減りという事とも背中合わせです。
そのため、喜びの半面、不足という意味も表しています。
又、象意の”兌”は口の象です。
口の喜びという意味から飲食を表します。
一方、女性器の象意もあるため、生殖の喜びを表し、結婚を意味しています。

これらのことから、次のような象意が出てきます。

七赤金星は西方(酉・兌)三十度の方位にあり、この先天は1白水星です。
日にとっては、酉の刻(午後五時から七時)とし、月にとれば酉の月(9月)、四季では秋の頃です。
実りの秋・収穫の時期に当たります。
太陽は、日々申(午後三時から五時)の刻から下降し始めますが、地球から隠れて見えなくなるのは酉の刻で、陰気の発生するときと言えます。


七赤金星の象意として 

(1)三分の一不足
七赤の象意は陽が二こうあって、上こうが陰です。一こう不足、つまり三分の一だけ足りないわけです。
本命が西方に在泊すると、何人も陽気、つまり元気が不足して、身体が衰弱します。

(2)喜び・飲食
象を生じて喜ぶことが悦で、金・会食・恋愛などの喜びを指します。
七赤や西方の方位を祐気として用いると、楽しいご馳走をいただけます。

(3)弁舌・歌う・口論
七赤は口・言葉を指します。弁説とは口や舌で人を説得することです。
説明・談話・演奏・独唱などです。
七赤の剋気を用いると駄弁となり、口論を起こしたりします。
又詐欺に会うなど、騙されることがあります。

(4)引退・不足・嘆く
七赤の剋気を用いると、引退気分が起こり、若い人などは、怠けたり遊び癖が付いたりします。勤めも窓際族になります。

(5)趣味・レジャー・贅沢
七赤の祐気を用いれば、趣味も豊かになり、サークルなどの仲間が増えます。
レジャーなども楽しめます。
剋気を用いると、贅沢になって金銭の無駄使いをするようになります。

(6)恋愛・色情・愛人
本命と七赤が同会すると、異性との交渉が激しくなります。
七赤や西方の祐気を用いると恋愛も成就しますが、剋気として用いると、セックスを求めたりして失敗するようになります。

(7)貨幣・金融・銀行
金銭は七赤で、融通できるお金のことです。硬貨は六白で、紙幣や証券は七赤です。
銀行取引も、七赤や西方の祐気を使うとスムーズに行きます。
七赤中宮の年は、経済が中心課題となり動いていきます。

(8)少女
年少で未婚の愛くるしい女は七赤です。
女性が七赤(月盤)を用いて結婚すると、最初に女児を解任すると言います。

(9)腎臓
腎臓は一般的に一白の象意ですが、七赤も腎臓の象意があります(七赤の先天は一白)。
腎臓は肺からくる外気を抑えて肝臓に流す作用を持っています。
ところが、腎臓制圧の機能が故障すると、萎縮腎と言って血圧が高くなる原因となります。
七赤の剋気を用いると、腎臓病にかかり、血圧が高くなります。

(10)財宝
人が欲しがる有形物が財宝ですが、労せずして得る金は、七赤の天徳です。
不動産の収入、権利の取得、貯金・年金・賃金の利子などは、西方の祐気を得る事が大切です。

(11)背反
背反とは、心気が後退して、相手に行為を感じないことです。
七赤の剋気を用いて結婚すると、先方が背反してトラブルを起こし離婚したりします。

(12)その他
★象意総説
少女 沢 秋 喜び 金銭 酒食 金にまつわる相談 口論 甘言 祝典 不足 祝賀会 結婚式 不十分 欠陥 舗装工事 天井の修理 内側の修理 皮肉な言動 遊興中 キス食事の最中 陰気な場所 笑う 集まる 取り替える 激しく苦情を言う 散財しながら喜ぶ食べ過ぎて体をこわす

★天象
西風 暴風雨 荒れ模様 降雨 天気が変わりやすい 新月

★場所、建物
沢 窪地 沼 低地 溝 断層 山崩れ 石垣 淵 水溜まり 浅い海 川端 井戸 養鶏場花柳界 水商売(喫茶店、飲食店など) 貯蔵庫 造船所

★事物
金物 刃物 刃のこぼれた刀剣 上に凹みのある物 頭部のない物 先のない物
破損した物 修理した物 楽器 釣り鐘 半鐘 鈴 借金

★人事
少女 歌手 芸者 ホステス 料理屋の仲居さん 不良少女 後妻 妊婦 喫茶店主
飲食店主 金融業者 銀行勧誘員 歯科医者 講演者 仲介者 セールスマン 宝石商

★飲食
鳥肉 鳥ガラスープ 親子丼 おしるこ 酒 甘酒 甘茶 コーヒー 紅茶 ココア 牛乳
餅菓子 飴類 辛味のある物

★生理
右肺 口中 歯 咽頭 神経衰弱 気管支 女性器

★動物
ヒツジ サル ニワトリ セミ

★植物
桔梗 尾花 萩 藤袴 撫子 月見草 女郎花 秋に咲く花々、秋草類総て スイカ 生姜


七赤金星の性情・運勢 
(1)性格
・口上手で如才が無く、人の言うことを簡単に信じます。頭脳も明晰です。
・社交型の人で、享楽主義です。仕事は熱心にやりますし、才能は十分にあるのですが、不急の仕事は二の次にしやすいです。
・派手で虚栄心が強いですが、遊興に溺れる程ではなく、人生を楽しみ送るタイプです。

(2)体質(病気)
やせ形のほうで、かかりやすい病気は歯痛・性病・血行不順・腎臓病・胸部疾患・打ち身等です。

(3)愛情・結婚
三碧と七赤は、東西性といって愛情問題を起こしやすいです。
先天的に男女とも恋愛を楽しんでいるのですが、案外早婚で、良き夫、良き妻をと願いながら、望みと反対のタイプと結ばれやすいです。
女性だと結婚に失敗すると、ホステスになったり、愛人生活に身をやつしたりします。

(4)職業
七赤金星は、金銭を象意としています。
六白の金は土中に埋まった金属の鉱石ですが、七赤の金は土中から掘り出し、加工された金属で、貨幣であり、アクセサリーです。

(5)財運
金には不自由しませんが、貯まらないでしょう。金回りは良くて、金には不自由しません。
散財や浪費をしないようにすれば、かなりの財をつかむこともできます。

(6)運勢
どうも幼少にして父に縁が薄く、父と生死別して苦労しやすいようです。
夫婦の縁も多難で、初縁を全うする人は少ないと言われています。
又、七赤金星は、生まれたときには、生家の最も盛んな運を保有しているのですが、生後の運は遅れるようです。
但し、若くして生家を離れ、苦労した七赤の人は、他人の加護を受けて、将来の命運も早く現れます。
けれども両親の愛を一心に受けて甘やかされて育ちますと、贅沢・浪費となり、成年に達したとき、世の誘惑や詐欺にあって身を滅ぼすと言われています。
七赤の人は親の財を当てにせず、質実に独立自営の志を立て、刻苦勤勉して、将来の大成を期することが大切です。
晩年運で数え年四十三才〜四十六才、五十二才〜五十五才、六十一才〜六十四才がチャンスの年です。

七赤は東西に五黄殺と暗剣殺が有ります。
発展性を失い、退廃的になりやすく、トラブルを起こしやすいとされます。
又、色情で失敗しやすく、趣味やレジャーの出費、証書や文書の問題が起こります。