【三碧木星】

《三碧木星の象意》
三碧木星は、東に位置する精気で、太陽が勢いよく昇り始める頃を表すています。
また、地中の電気がふるいでいる雷の象でもあります。
雷は、音があたりに響きわたりますが、その実体はありません。
また、激しく鳴り響いたとしても、それは一時的なもので、やがて、何事もなかったかのようにおさまってしまいます。
こうしたことから”声あって形無し、驚き、激しさ、迅速、淡泊”と言った意味が生じます。
季節は、草木が芽吹き、成長を始める春を表しています。
三碧は、九星のうちで一番活動的で若々しい精気です。
青春の定座でもあることから、若々しく躍動感にあふれています。
”進歩性、発展性、活発、若さ、焦り、行き過ぎ”と言った意味を生じます。

これらのことから、次のような象意が出てきます。

三碧木星は東方(卯・震)三十度の方位にあり、この先天は九紫火星です。
日にとっては卯の刻(午前五時から七時)とし、月にとれば卯の月(四月)で、四季では春です。
太陽は遠く、風は冷たいですが、「竜が天に昇ろうとして淵から出た」事を示し、希望・発展・顕現を表示しています。


三碧の象意として

(1)震・雷・動く・激しい
震とは大地が振動することです。
自信・雷鳴・雷同・痙攣(しびれです)。
戸籍では、初生の男子を長男としていますが、天地の観るところでは、三碧です。
たとえ末子として生まれても、よく兄弟を押さえて、生家の事実上の後継者となるものです。

(2)進出・顕現・繁栄・発展
三碧は太陽が天に昇る作用で進出をさします。
また、太陽が地球上に形を表すのが顕現です。
本命が東方に回座すると、発展の端緒をつかみます。
また会社が東方に移転すれば、その内容が世間に現れます。

(3)繁昌・騒がしい・動く
繁昌とは出入りが激しく、活動が盛んなことで、速やかな効果が現れることです。
また東方三碧の剋気を用いると、トラブルを起こし、平和を乱して騒乱となります。

(4)火事・電気・爆薬・花火
東方三碧の刻気を用いて移転すれば火難にかかります。
木生火の原理から春季(木)は火災が多いです。
電気は動気のことで、電灯の照明は木精の陽気を発行せしめたものです。

(5)明朗。新しい。若い人
三碧は人生の春、若さの方位です。
若さを保つには、三碧東方の祐気を用いることがよいのです。

(6)声・音楽・宣伝・評判
天の声を雷鳴、地の声を響音、人の声を言昌と言います。
読経も講演も歌唱も三碧です。
本命星が三碧と同回したときは、宣伝広告をするのがよいです。
三碧の評判の裏は四緑の信用です。
評判が熟すれば信用となります。

(7)酸素
酸素は生きるためにもっとも大切なものです。
蛋白質が貴重なのは水生木と酸素を生ずるからです。
宇宙における燃焼・振動、すなわち生〃保命は皆酸素(三碧)から発生するわけです。

(8)驚き
心気が刺激を受けて、カッとなるのが驚きです。
東方三碧の剋気を用いると、火災・評判などの驚きをみます。

(9)嘘
無は二黒ですが、三碧は嘘です。
陽気が三分の一しかなくて、まだ満たないことです。
嘘とは「声あって象(かたち)がない」事で、虚言とは象が出来る前に、これを予想して発言したものです。

(10)創始
世間にまだ無いものを先に表すのが創始です。
三碧の先天九紫は、発明・発見を意味しますが、東方三碧の祐気を用いると、新規事業を初めて、案外の成功をみます。

(11)青年の雇人
東方の祐構(吉相の家)は、忠実な青年の雇人や門弟らがよく活動します。
祐気を用いると、事業の発展を助けるような部下が出来ます。

(12)その他
★象意総称
長男 若者 発芽 春 青春 雷 音 伝達 討議 叱咤 ケンカ 詐欺 脅迫 冗談 迅速短気 感情 銃声 悲鳴 吃音 シャックリ 吐息 くしゃみ 舌打ち 拍手喝采 口笛
音声 音響 楽器の音 失言 漏電 感電 震う 進む 爆発 現れる 声あって形無し
動く 淡泊 揺らぐ 起きる 飛び上がる 驚き 語る 申す 述べる お経を読む

★天象
雷雨 にわか雨 落雷 雷鳴 稲妻 地震 噴火 津波 旋風 竜巻 東風 

★場所、建物
震源地 火薬庫 戦地 射的場 森林 生け垣 並木 野原 春の庭園 春の田園 川口 門戸 青物市場 植木売場 発電所 電話局 演奏会会場 講演席

★事物
ピアノ オルガン ラッパ レコード CDプレーヤー 鐘 木魚 拍子木 歯ブラシ 三味線 ヴァイオリン 太鼓 つづみ ラジオ テレビ 電話 受信機 パソコン 爆発音 聴診器
音に縁のあるもの一切

★人事
長男 青年 電信技術 電話局員 無線電信員 放送局員 アナウンサー 詐欺師 噺家歌手 ブラスバンド 植木屋 海産物商 寿司屋 庭師 物事を説明する人
生意気を言う人 物事を依頼する人 音声で生活する人全て

★飲食
若い芽 野菜類 海草類 柑橘類 茶 酢の物 酸味のあるもの

★生理
肝臓 のど 足 喉頭 喘息 百日咳 ヒステリー リュウマチ 神経痛 子供の癇の虫
脚気 臑 肘の怪我 打ち身

★動物
ウグイス ヒバリ メジロ 雛鳥 さえずる小鳥全て 鈴虫 マツムシ クツワムシ
キリギリス セミ ヒグラシ ムカデ ハチ ノミ ウサギ カエル

★植物
草木 草木の新芽 植木 盆栽 野菜 海草 薬草 柑橘類 茶


三碧木星の性情・運勢
(1)性格
・明朗、活動的で、じっとしていられない人。
・父親との縁が薄く、だいたい四、七、十、十二歳の頃生別するか死別します。
しかし、これによって本人はしっかりしてきて、後天運が強くなります。
・移り気で偏愛的な点があります。
正直で率直に物を言うため、かえって誤解されやすいです。

(2)体質(病気)
やせ型ですが、なかには小太りの人もいます。
三碧は肝臓を意味し、筋を表示します。
肝炎・神経痛・脚気・胃痙攣・喘息・百日咳・リウマチなどにかかりやすいです。

(3)愛情・結婚
一般に早熟で、積極的であり、偏愛的ですから、若い頃から、夢が多く、相手を次々と変えるほうです。
早婚ですが、縁談を誤ることがあるので注意が必要です。
男性は自分の若々しさとセンスを誇り、相手にも容姿の良い頭も優れた女性を好みます。
しかし、新鮮さが無くなると、頻繁に相手を変えます。女性も飽きっぽいです。
三碧の男性のセックスは、色情が強いのですが、スタミナ不足です。
女性は反対に精力的です。

(4)職業
行動的で明るいので、音楽家・芸能人・歌手・タレント・スポーツ選手・放送関係・電気技師・教師・外科医等がよいでしょう。

(5)財運
経済的には物質運は少ないです。
コツコツと蓄えるほうではなく、大きく稼いで、大きく使うという人です。
晩年に備えて若いうちに財をなすことが大切です。

(6)運勢
何か事を起こし、若年で一家をなす傾向があります。
初年運で、数え年二十五歳〜二十八歳、三十四歳〜三十七歳、四十三歳〜四十六歳がチャンスの年です。 
三碧は西、東に五黄殺・暗剣殺を持ちます。
金融の苦労、色情やレジャーでのトラブル、飲食で食当たりなど起こしやすいです。
また火難・盗難・夫婦間のとラブル・性病・言葉の誤解や秘密が漏れたりして苦労します。